2021-2022年冬のカラーの傾向は? 人気サロンスタイリスト3人に聞くカラートレンド予測!

Dec 21.2021
SCHOOL

毎年、新しいトレンドが生まれ続ける美容の世界。カラーのトレンドもどんどん変化しています。そこで今回は、人気サロンの美容師さん3人が、2021-2022年冬におすすめするカラーを紹介。また、そのカラーに注目する理由やポイントなど、「カラートレンド予測」を教えていただきます。

CONTENTS

    ナチュラルな中にニュアンスカラーでインパクトを。おすすめは肌なじみの良い大人くすみピンク――BEAUTRIUM 七里ヶ浜 大原麻鈴さん

    レシピ

    • 【ハイライト(表面に)】

      「アリミノ ブリーチ 120」(医薬部外品)
      1剤:2剤=1:2(OX6%)

    • 【ベース】

      ■新生部|8ライラック:7オークル=2:1
      1剤:2剤=1:1(OX2.8%)
      ■既染部|12ライラック
      1剤:2剤=1:2(OX2.8%)

    すべて「カラーストーリー アドミオ」(医薬部外品)
    ※比率は組み合わせ比 ※1剤:2剤は混合比

    おすすめカラー|くすみも温かみも表現。どんなファッションスタイルにも合わせやすい、大人なピンクベージュ

    単品でもほどよいくすみ感と温かみがあるライラックを軸に、オークルを組み合わせてより柔らかな印象とくすみ感を表現しました。ベースに入れたハイライト部分が明るくきれいなくすみピンクベージュになり、大人らしいシックな印象の中に動きと色みをプラスします。ロブなどの女性らしいヘアスタイルと相性が良いカラーです。またほどよい赤みがあるため、秋冬に人気が出るボルドーやピンクのカラーマスカラや、オレンジブラウンなどの暖色メイクにも合わせやすくなります。

    トレンド予測|温かみがありナチュラルだけど、印象づける。肌なじみの良いハイトーンベースのくすみカラーが人気に

    ここ数年人気の高いハイトーンベースで、冬らしい「くすみカラー」がトレンドになると見ています。2020年ごろから、冬は少しくすませてとろみのある色のオーダーが増えています。そのため、パキッとした強めの印象の寒色よりも、温かみがあり肌なじみの良いくすみベージュや、そこに色みをのせた、くすみピンクベージュが人気に。特に大人らしい印象の少し深い色みのピンクベージュは、ナチュラルだけどインパクトがあり、顔色が明るく見えやすいので好まれます。

    ハイトーンベースのくすみカラーを作る上でポイントになるのが、ベースのブリーチやハイライト。ベースをしっかり整えることでカラーがきれいに入りやすくなり、くすみ感がありながら、色みもしっかりと感じられるようになります。また、ハイライトを入れると動きのある印象につながり、退色時の色ムラも感じにくいのでより長くオシャレを楽しめますよ。

    Profile
    BEAUTRIUM 七里ヶ浜 副店長 大原麻鈴

    大原麻鈴Marin Ohara

    BEAUTRIUM 七里ヶ浜 副店長

    長野県出身。資生堂美容技術専門学校卒業後、BEAUTRIUM(ビュートリアム)入社。10年目でBEAUTRIUM七里ヶ浜の副店長となる。ナチュラルなスタイルや外国人風なテイストが得意。「その人らしさ」を大切にし、一人ひとりの骨格や髪質に似合わせたヘアスタイル作りを心掛けている。

    ■ Webサイト:https://beautrium.com/salon/shichirigahama.php

    Instagram:@marinohara

    艶感と柔らかさのバランスがポイント! ナチュラルビューティーを表現する寒色ダークトーンに注目――nanana parena 梅田店 MA-YAさん

    レシピ

    • 【新生部】

      6チャコール
      1剤:2剤=1:1(OX6%)

    • 【既染部】

      7チャコール:6チャコール:7ラセット=1:1:1
      ※ 7チャコール(6チャコール:8チャコール=1:1)
      1剤:2剤=1:1(OX2.8%)

    すべて「カラーストーリー アドミオ」(医薬部外品)
    ※比率は組み合わせ比 ※1剤:2剤は混合比

    おすすめカラー|赤みを抑えてくすみ感と透明感を表現。ナチュラルで色持ちが良いチャコールグレー

    しっかりと赤みを抑えながらくすみ感を表現するチャコールをベースにしたナチュラルなグレー。仕上がりの明るさのイメージは6レベルですが、チャコールは色みが濃いカラー剤のため、ベースが明るい場合は7レベルのカラー剤を使って調整します。今回は既染部で7レベルと6レベルを組み合わせ、全体の明るさを調整しました。また、日本人の地毛に近い色みのラセットを組み合わせてナチュラルさをプラス。寒色のチャコールもラセットと組み合わせることで色持ちが良くなるので、ブリーチ毛へのカラーにもおすすめのレシピです。ゆる巻きスタイルと合わせると、より動きと柔らかさが表現できます。

    トレンド予測|肌のトーンも髪の艶もきれいに見せる。艶感と柔らかさを表現した寒色のダークトーンが注目

    2021-2022年の冬は、艶のある黒髪に透明感をプラスした柔らかなカラーが人気になると見ています。この2〜3年は「髪質改善」などのキーワードが注目され、お客様一人ひとりの美意識が高まってきたように感じます。そのためカラーも、これまで主流だった色み重視でパキッとした印象のハイトーンから、艶と柔らかさのあるナチュラルなカラーにトレンドが移ってきています。中でもダークトーンはより艶感を引き立たせ、ナチュラルビューティーな印象につながるので、おすすめです。

    また、髪だけでなく肌のトーンがきれいに見えるかどうかもポイント。くすみ感を加えるのは柔らかさを表現するために重要ですが、くすませすぎると肌が暗い印象になってしまいます。そのため、透明感とのバランスを意識しましょう。

    Profile
    nanana parena 梅田店 スタイリスト MA-YA

    MA-YA

    nanana parena 梅田店 スタイリスト

    神奈川県出身。山野美容芸術短期大学卒業後、nanana parena(ナナナ パレナ) 梅田店に入社。色持ちがよく艶と透け感のあるカラーを得意とし、スタイリングでは柔らかな印象を大切にしている。また、自身がクセ毛であることから、クセを生かしたアレンジや髪質改善のお悩みに丁寧に寄り添い、お客様からの支持が厚い。

    ■ Webサイト:http://www.nananaparena.com/

    Instagram:@nananaparenaofficial

    ピンクはバイオレットに寄せてくすみ感をプラス。肌なじみの良い明るめスモーキーカラーがトレンドに――CLICQUOT 坂井由典さん

    レシピ

    • 【ハイライト(顔周り)】

      「アリミノ ブリーチ 120」(医薬部外品)
      1剤:2剤=1:2(OX6%:OX2.8%=1:1)

    • 【ベース】

      ■新生部|12VIOLET:12PINK:6PINK=4:2:1
      1剤:2剤=1:2(OX6%:OX2.8%=1:1)
      ■既染部|12VIOLET:12PINK:6PINK=4:2:1
      1剤:2剤=1:2(OX6%)

    すべて「アジアンカラー フェス」(医薬部外品)
    ※比率は組み合わせ比 ※1剤:2剤は混合比

    おすすめカラー|パーマと合わせて甘すぎないスタイルを作る、バイオレットみのあるスモーキーピンク

    バイオレットニュアンスのスモーキーピンク。トレンドとして注目されている、表情のくっきりしたパーマスタイルと合わせて、甘すぎない表現にしています。パーマと合わせる上でダメージへ配慮し、ブリーチは最低限の範囲の顔周りのみにハイライトを。顔周りに明るさを取り入れることで全体が明るい印象になり、バイオレットピンクの色みもより感じられます。全体は地毛の色みを生かしてくすみ感を表現。また、ブリーチなしでもしっかり色みを感じられるよう、全体は12レベルの薬剤で明るく仕上げながら、6PINKを組み合わせて色素量を増やしています。ほどよいくすみ感があるので、メイクやファッションはピンクやゴールドはもちろん、緑や紫も合わせやすいカラーです。

    トレンド予測|明るめトーンの柔らかなスモーキーカラーで、冬定番のピンクを寒色好きも取り入れやすく

    2021-2022年冬のトレンドのキーワードは「くすみ感」。ここ数年ハイトーン人気は続いていますが、これまではパキッとした印象の高彩度カラーと無彩色系カラーの二極化でした。しかし、2021年春ごろからは淡い色みが人気の傾向にあると感じています。この冬も引き続き、柔らかみがあって肌なじみの良い明るめのスモーキーカラーが人気になると見ています。

    中でも注目は、どんな色にも合わせやすいベージュ系、ファッションで冬のトレンドに取り入れられることの多い寒色ニュアンスのマット系、そして肌なじみが良く冬の定番人気のピンク系。特にピンク系はバイオレットのニュアンスを強くし、くすみ感をプラスすることで、これまで寒色系のカラーをしてきた人でもチャレンジしやすくなりますよ。

    Profile
    CLICQUOT ディレクター 坂井由典

    坂井由典Yoshinori Sakai

    CLICQUOT ディレクター

    静岡県浜松市内数店舗を経て、2011年独立しCLICQUOT(クリコ)をオープン。サロンワークの傍ら、カラーを中心としたセミナーの講師およびクリエイティブ活動も積極的におこなっている。ディーラーやメーカー主催のフォトコンテストにて数々の受賞歴あり。Japan Hairdressing Awards 2021 NEWCOMER OF THE YEARのFINALISTSノミネート。

    ■ Webサイト:https://www.clicquot-hair-design.com/

    Instagram:@clicquot_hair_design

    (取材・文/A PRESS編集部)

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