人気サロンのスタイリスト3人に聞く! 2023年春のおすすめカラーとトレンド予測

Feb 23.2023
SCHOOL

毎年、新しいトレンドが生まれ続ける美容の世界。カラーのトレンドもどんどん変化しています。そこで今回は、人気サロンの美容師さん3人が、2023年春におすすめするカラーを紹介。また、そのカラーに注目する理由やポイントなど、「カラートレンド予測」を教えていただきます。

CONTENTS

    ブリーチなしのダブルカラー。春らしいラベンダーで色み・艶感・透明感の全部を楽しむ! ——SHAMPOO BOY 星野 忍伸さん

    レシピ

    • 【ベース】

      アジアンカラー フェス 14 ライトナー
      1剤:2剤=1:2(OX6%)

    • ■オンカラー

      V8:8NATURAL=4:1
      1剤:2剤=1:1(OX2.8%:6%=1:1)

    すべて「アジアンカラー フェス」(医薬部外品)
    ※比率は組み合わせ比 ※1剤:2剤は混合

    おすすめカラー|光の当たり方で表情が変わる! 複雑な履歴でも艶感と透明感を表現できるラベンダーブラウン

    自然光の下では春らしく印象的なラベンダーに、日陰や屋内では柔らかなブラウンにと、シーンによって表情を変えるラベンダーブラウン。モデルさんは赤みの強い髪質で縮毛矯正の履歴があったため、ブリーチなしで軸にするバイオレットはLOW LIFTを選定し、ダメージに配慮しました。また、縮毛矯正履歴によって色が沈みやすかったり、アルカリが少なすぎると色ムラが出やすかったりするため、LIFTのナチュラルを組み合わせて補正しています。艶感が強いので、ボブ〜ミディアムの面で見せるスタイルに合わせるのがおすすめです。

    アジアンカラー フェスのバイオレットは赤みを抑えながらくすみ感と透明感をしっかり引き出してくれるので、艶のある柔らかな色をつくるのに最適。色落ちがきれいなのも特長です。また、ブリーチなしの施術によって退色時にオレンジみが出にくく、次回のカラーチェンジもしやすいレシピですよ。

    トレンド予測|ダメージに配慮して色みを楽しむ! ブリーチなしのダブルカラーに注目

    ブリーチなしのダブルカラーで、中明度でも色みをしっかり楽しめるデザインが人気になると見ています。ここ数年はブリーチオンカラーが人気でしたが、繰り返しのハイトーンカラーやパーマなどのニーズの増加でお客様のダメージへの意識が高まり、2022年の秋頃から「ブリーチなしで透明感のある色に」というオーダーが増えています。そのため、今後はダメージに配慮した施術と、髪が美しく見える艶感・透明感がますます求められるようになるのではないでしょうか。

    中でも2023年の春に注目しているのがラベンダーベースのブラウンです。ラベンダーは赤みを抑えて艶感を表現でき、暖色にも寒色にも対応できるので幅広い方に似合わせられます。さらに中明度・低明度でも発色が良いので、落ち着いたカラーにしつつ色みも楽しみたいという方におすすめですよ。

    Profile
    COIFF1RST NAGASAKI フロアディレクター・株式会社シャンプーボーイ 取締役 星野 忍伸

    星野 忍伸Shinobu Hoshino

    COIFF1RST NAGASAKI フロアディレクター・株式会社シャンプーボーイ 取締役

    長崎県出身。SHAMPOOBOY FLAP(シャンプーボーイフラップ)で店長、フロアディレクターを経て、2021年取締役に就任。同年、コワファースト長崎シャンプーボーイオープンに伴い異動。年間約5,000名を担当。ショートヘアのカットを得意とする。また、カラーではブリーチカラーはもちろん、ブリーチなしのカラーや複雑な履歴のお客様にも幅広く対応して信頼を集め、地方サロンでありながら県外からも多数のお客様が来店される。

    Instagram:@hoshinobu

    トレンドは赤みを抑えた艶髪に!オリーブグレー系のカラーで中明度でも軽やかさを表現——HAIR & MAKE EARTHツダケイタロウさん

    レシピ

    • 【Before】

      8Lv〜12Lv

    • 8レインウッド:5アクア:5オークル=2:1:1
      1剤:2剤=1:1(OX6%:2.8%=1:1)

    すべて「カラーストーリー アドミオ」(医薬部外品)
    ※比率は組み合わせ比 ※1剤:2剤は混合

    おすすめカラー|赤みを抑えるオリーブグレー。シンプルなワンタッチ塗布でも色ムラが出にくい明度と配合がポイント

    中明度でもしっかり色みが感じられ、艶感が際立つオリーブグレー。オリーブ系の中でも澄んだ透明感のある青みが特長のレインウッドを軸に、アクアを組み合わせてベースの赤みをよりしっかり抑えました。また、補色として寒色系ベージュのオークルを組み合わせることで、ダメージのある毛先の色の吸い込みを抑えながら明度を下げられ、シンプルなワンタッチ塗布でも色ムラが出にくくなります。

    退色は毛先からややグラデーション気味に抜けていくので、色落ちによる印象の変化まで楽しめます。艶やかな青みで暗めの色でも重くなりすぎず、春らしい軽さを感じられるカラーですよ。

    トレンド予測|中明度でも、脱・地毛っぽさ。落ち着いた印象の中でも色みで遊ぶ、艶カラーが人気に

    今後は艶を際立たせる中明度のカラーが主流になってくると見ています。ここ数年、「髪質改善」が注目され、巻き髪スタイルにおいても艶感が重要視されるようになってきました。また、お客様からの希望でいただくキーワードとして多いのが「赤みが出るのが嫌」。そのため、この春からは落ち着いた明度と色みで、赤みを抑えた艶感のあるカラーが好まれるようになってくると考えています。

    その際に大切なのが、ただ明度を落として地毛っぽくするだけでは終わらせないこと。オリーブ系のカラーはアンダートーンに左右されにくく、しっかりと色みの遊びも表現しやすいのがお客様に喜ばれるポイントで、おすすめですよ。

    Profile
    HAIR & MAKE EARTH 教育事業部テクニカルディレクター ツダケイタロウ

    ツダケイタロウKeitaro Tsuda

    HAIR & MAKE EARTH 教育事業部テクニカルディレクター

    東京都出身。山野美容専門学校卒業後、HAIR & MAKE EARTH(ヘアメイク・アース)へ入社。Japan Hairdressing Awards 2019東京エリアファイナリスト選出。現在はグループ全体のクリエイティブチームのトップ、教育事業部テクニカルディレクターを務める。また、1,300名の美容師が在籍する髪質改善オンラインサロン『ツダオンライン』の運営や、日本全国で年間50本以上のセミナーを開催するなど、個人の活動も活発に行なっている。

    Instagram:@keitaroh4hair

    ナチュラルな中にも色みを感じる。春らしく柔らかなピンクベージュに注目 ——arika 安永クリスさん

    レシピ

    • 【ベース】

      アリミノ ブリーチ 120
      1剤:2剤=1:2(OX6%)
      ※17.5Lvまでトーンアップ

    • ■オンカラー

      10オークル:10ラセット=3:1
      ライラックは上記に30%組み合わせ
      1剤:2剤=1:1(OX6%:2.8%=1:1)

    すべて「カラーストーリー アドミオ」(医薬部外品)
    ※比率は組み合わせ比 ※1剤:2剤は混合

    おすすめカラー|王道ベージュにピンクをプラス。柔らかな印象と肌なじみの良さが春にマッチ

    春らしい柔らかな印象のピンクベージュ。オークルを軸に深みのあるラセットを組み合わせることで、柔らかなベージュがつくり出せます。そこにライラックで春らしいピンクのニュアンスをプラス。また、赤みが強い場合はアクアを補色として組み合わせると、透明感のあるきれいな色をつくり出せます。

    ライラックの割合はどの程度ピンクを表現したいかで調整しています。多すぎると原色のピンクに近い印象になってしまうので、全体の30%程度で調整するのが、柔らかなピンクベージュをつくるにはおすすめです。肌なじみの良いカラーなので、どんなヘアスタイルやファッションでも合わせやすいですよ。

    トレンド予測|ピンクやオレンジのニュアンスに注目。定番のベージュにも色みで遊びを

    春らしく温かみのあるピンクベージュやオレンジベージュに注目しています。ここ数年人気の高かったベージュですが、お客様も変化を求めるようになり、2022年の夏頃から少しずつオーダーが減ってきたと感じています。一方でピンクやオレンジの原色はこれまであまり好まれていませんでしたが、ベージュと組み合わせれば、ナチュラルな雰囲気と柔らかな印象に。肌なじみも良くチャレンジしやすいので、これからのトレンドになると見ています。ちょっとした気分転換にもおすすめのカラーですよ。

    これまでの定番をベースにしながら、少しずつ色みを加えて、新たなベージュを見つけてみてください。

    Profile
    arika スタイリスト 安永クリス

    安永クリスKurisu Yasunaga

    arika スタイリスト

    福井県出身。大型店に勤めながら、福井理容美容専門学校を通信制で卒業。複数の店舗を経て、美容師5年目の年にarika入社。ダメージに配慮した薬剤選定や、一人ひとりの骨格・ファッション・雰囲気に合わせたデザインづくりを心掛けている。メンズカットやパーマも得意とし、男女問わず幅広い客層から支持されている。

    Instagram:@kurisu_1013

    おすすめカラーレシピ

    この記事で紹介した商品
    アジアンカラー フェス(医薬部外品)

    アジアンカラー フェス(医薬部外品)

    高明度・強発色を実現する純色設計

    Instagram : @asiancolor_fes

    商品情報詳細
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    カラーストーリー アドミオ(医薬部外品)

    カラーストーリー アドミオ(医薬部外品)

    ダメージに配慮しながら、魅力的な色と艶。

    Instagram : @colorstory_admio

    商品情報詳細
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    アリミノ ブリーチ 120

    アリミノ ブリーチ 120

    抜群のブリーチ力とクリーミーな操作性、ムラになりにくいパウダータイプのブリーチ剤
    商品情報詳細
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