人気サロンのスタイリスト3人に聞く! 2023-2024年冬のおすすめカラーとトレンド予測

Nov 23.2023
SCHOOL

毎年、新しいトレンドが生まれ続ける美容の世界。カラーのトレンドもどんどん変化しています。そこで今回は、人気サロンの美容師さん3人が、2023-2024年冬におすすめするカラーを紹介。また、そのカラーに注目する理由やポイントなど、「カラートレンド予測」を教えていただきます。

CONTENTS

    落ち着いた深みの中に、色みで遊び心のアクセント。オレンジブラウンに注目——Luxo by Afinar HAYATOさん

    レシピ

    • 【Before】

      10Lv

    • ■新生部

      6NATURAL:8GRAY:8ORANGE=1:1:1
      1剤:2剤=1:1(OX6%)

    • ■既染部

      6NATURAL:8GRAY:8ORANGE=2:1:1
      1剤:2剤=1:1(OX2.8%:6%=1:1)

    すべて「アジアンカラー FES」(医薬部外品)
    ※比率は組み合わせ比 ※1剤:2剤は混合比

    おすすめカラー|暖色にも寒色にもマッチする、肌なじみの良いオレンジブラウン

    暖色にも寒色にも寄らず、世代を問わず肌なじみの良いオレンジブラウン。NATURALを軸にORANGEで色みをプラス。さらにGRAYを組み合わせ程よいくすみ感を表現し、落ち着いた彩度のブラウンに仕上げました。ORANGEがベースを整えてムラも抑えてくれるので、全体がきれいに染まり、ダメージ部分の色抜けもかなり少なくなります。GRAYの分量はベースのトーンや色みに合わせ、くすみを強くしすぎてORANGEの色が消えてしまわないように調整しましょう。

    落ち着いた中に遊び心を感じられるカラーです。メイクはほのかなオレンジをベースにすると、なじみよくおしゃれな印象になりますよ。また、暖色にも寒色にも感じられる色みなので、どんな服装にも合わせやすいのもポイントです。スタイリングはやわらかなくすみ感を生かし、ナチュラルな軽めに仕上げるのがおすすめ。どんなスタイルとの相性も良いですが、流行のレイヤーカットと合わせれば、よりおしゃれが引き立ちますよ。

    トレンド予測|程よいくすみ感と低めの彩度でナチュラルな中に色みを感じる色づくりがポイント

    2023-2024年の冬は、ほんのりやわらかく主張の激しすぎないオレンジブラウンに注目しています。2023年秋頃から、深みのあるブラウンカラーや、ロートーンの落ち着いた色みを希望されるお客様が増えてきています。この傾向はこの冬も続き、彩度が低めのナチュラルな色みの人気が高まると見ています。

    また僕が担当しているお客様では、これまで冬は寒色が人気になる傾向がありましたが、今シーズンはレッドやピンクなどの暖色がファッションのトレンド。そこで、ヘアカラーも暖色を提案。オレンジは夏のイメージが強い色ですが、彩度を低くし、程よいくすみ感を加えれば、ナチュラルな中にもアクセントを感じるカラーに仕上がります。ニットやコートなど重たさのある服装になる季節だからこそ、ヘアカラーでちょっとした遊び心と抜け感を表現すれば、お客様の“新しい自分”をつくるきっかけになり、おすすめですよ。

    Profile
    Luxo by Afinar 店長 HAYATO

    HAYATO

    Luxo by Afinar 店長

    岩手県出身。盛岡ヘアメイク専門学校卒業後、都内サロンを経て、2020年9月Luxo by Afinar(ルクス・バイ・アフィナー)オープニングスタッフとして参加。2023年4月より店長を務める。中明度からハイトーンまでのブリーチやデザインカラーが得意。20代〜30代からの支持が厚く、さまざまな履歴に対応し、お客様のお悩みや理想のデザインを叶えられるよう日々探求している。

    Instagram:@luxo_by_afinar

    ヘビーな素材の秋冬ファッションに負けないカラー! ロートーンの暖色ブラウンでこっくりとした奥深さを表現——LouLou odatakashiさん

    hair by odatakashi, make by nana

    レシピ

    • 【Before】

      9.5Lv

    • ■新生部

      10ライラック:6ライラック:6アクア=2:2:1
      1剤:2剤=1:1(OX6%)

    • ■既染部

      10ライラック:6ライラック:6アクア=3:2:1
      1剤:2剤=1:1(OX2.8%)

    すべて「カラーストーリー アドミオ」(医薬部外品)
    ※比率は組み合わせ比 ※1剤:2剤は混合比

    おすすめカラー|ライラック×アクアで芯のある深みを表現。ブラウンにほのかに赤みを感じる栗色

    素材のブラウンを生かしながら、赤みを感じる奥深い栗色。ライラックにアクアを組み合わせることで程よいくすみが生まれ、ベースのブラウンと融合して全体がクッと引き締まった芯のある印象の色になります。

    ベースが9Lv以下の場合は、明るくしてから施術しましょう。この時、赤みを削りすぎないようにするのがポイント。ティントエスケープで明るくする方法もあります。また、どの程度赤みを表現したいかによって、ライラックの比率を調整しましょう。退色してきた時はピンクシャンプーでケアすると、落ち着いた色になりながら赤みも感じられるので、飽きなく楽しめると思います。

    どんなレングスとの相性も良いですが、レイヤーなしのスタイルと合わせてしっかり艶を見せるのがおすすめ。スタイリングはミルクでしっかり保湿した上から、オイルやバームでカバーして艶感を出しましょう。合わせるメイクは暖色系でまとめつつ、顔立ちに合わせて調整。レッド系やピンク系だと少し腫れた印象になる場合は、ベージュオレンジでなじませると、ヘアカラーとマッチしながらこなれたおしゃれ感も生み出せますよ。

    トレンド予測|秋冬ファッションの重めの素材には、ロートーンの引き締まった色と艶感がポイント

    2023年秋冬コレクションでは、レザーやベロアなど、ヘビーで重みのある素材のファッションが多く見られました。また、色の傾向も黒・赤と重め。そこでヘアカラーもファッションに合わせ、こっくりした奥深さのあるカラーを推しています。反対にハイトーンが好みの方には、ブリーチをしてしっかり明るくし、ペール系のカラーにすれば、素材に負けることなくバランスが取れると思います。

    今までは透け感を求めていた方も、冬のトップスやアウターを買いに行けば、ヘアカラーだけ浮いているなと感じるはず。そこで少しトーンを落としてしっかり芯のある印象のカラーを見れば、新鮮でありながらしっくりくると感じる方が多いのではないでしょうか。また、重い印象になりすぎないように、しっかりと艶を見せることも大切。ホームケアやスタイリングも合わせて提案しましょう。

    Profile
    LouLou オーナー odatakashi

    odatakashi

    LouLou オーナー

    石川県金沢市在住。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業後、都内2店舗を経て、2016年、LouLou(ルールー)を金沢市にオープン。「空間に合わせたhair」をモットーに、一人ひとりの生活スタイルや仕草に合わせたスタイルを提供。東京など県外からの顧客も多い。また、俳優・手塚とおる氏のヘアスタイルを長年に渡り手掛けており、テレビドラマや映画、CM撮影のスタイルも担当。さまざまな役や演出に合わせたhairを考案する。2022年「朝だ!生です旅サラダ」の手塚とおる氏出演回に出演。ほかにも、ロンドンファッションウィーク参加など幅広く活躍する。

    Instagram:@odatakashi0926

    抜け感&艶感でワンランク上の大人女子を演出! 誰でも挑戦しやすい、やわらか暖色ブラウン——Único hair 太田京介さん

    レシピ

    • 【Before】

      10Lv

    • ■オンカラー

      8ラセット:10ライラック:6ライラック=2:4:1
      1剤:2剤=1:1.5(OX6%:2.8%=1:1)

    すべて「カラーストーリー アドミオ」(医薬部外品)
    ※比率は組み合わせ比 ※1剤:2剤は混合比

    おすすめカラー|暖色が初めての方も挑戦しやすい、ほんのり赤みを感じるブラウン

    乾燥した冬でも艶を感じられる赤みブラウン。しっかり艶感の出るラセットをベースに、紫みのある暖色のライラックを組み合わせ、ニュアンスのある赤みを表現。赤みが派手になりすぎず、光が当たるとほんのり色みと艶を感じる、大人女子にぴったりの艶髪に仕上げました。今回は全頭を同じ配合の薬剤でオンカラーしていますが、新生部が長い方に施術する場合は根元を2トーンくらい下げると良いでしょう。

    どんなレングスとの相性も良く、またどんな色の服装やメイクとも合わせやすいので、暖色に初挑戦の方にもおすすめしやすいカラーです。ショートヘアと合わせるなら少しライラックを多くしてより色みを出すなどのアレンジもおすすめ。スタイリングはオイルなどで艶感を出しましょう。服装はカジュアルな雰囲気と合わせると、健康的で明るい印象が強まりますよ。

    トレンド予測|髪をきれいに見せたいニーズに応える、艶感とやわらかさがポイント

    艶感とやわらかさを感じられる、落ち着いた暖色ブラウンに注目。とくに秋冬は乾燥の気になる季節なので、より艶感を引き立たせる派手すぎない紫みのある赤系のブラウンカラーをおすすめしています。

    ここ数年、「髪をきれいに見せたい」というお客様のニーズが高まっています。また、夏までは寒色系の希望が多かったですが、秋に入った頃から少しずつ落ち着きのある暖色を希望されるお客様が増えてきました。そこで夏のカラーの残留を生かした施術で艶感と抜け感を表現するカラーの人気が出ると見ています。派手すぎないバランスでやわらかさも演出すれば、暖色系のカラーが初めての方も挑戦しやすくなるので、おすすめですよ。

    Profile
    株式会社KYR 代表/Único hair オーナー 太田京介

    太田京介Kyosuke Ota

    株式会社KYR 代表/Único hair オーナー

    愛媛県出身。広島の専門学校マインド.ビューティーカレッジ卒業。都内や関西のサロン勤務を経て、2022年2月、広島駅裏にÚnico hair(ユニコ ヘア)をオープン。毛髪理論に明るく、知識と経験を活かした髪質改善メニューを得意とする。バーバースタイルからナチュラルで王道なスタイルまで幅広いヘアスタイルに、美髪を基本としてこだわりを持って手掛けている。

    Instagram:@unico_otakyosuke

    おすすめカラーレシピ

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