「ブリーチは好き!」でも「苦手意識あり」? 美容師341人の調査から見えた、世代で変わるブリーチ施術のリアルな悩みとは

Apr 24.2025
COLUMN

近年、ブリーチオンカラーは、一時的なトレンドにとどまらず、定番メニューとして定着しつつあります。 SNSでも透明感のあるハイトーンカラーやデザインカラーの投稿が増え、白髪ぼかしや脱白髪染めといった新しい需要も生まれています。

では、美容師自身はブリーチに対してどのような意識を持っているのでしょうか? そこで今回、美容師341名にアンケートを実施し、ブリーチ施術の好意度や課題について調査しました。 その結果、 若手美容師の多くがブリーチを「好き」と感じる一方で、「ムラになりやすい」「リタッチが難しい」といった技術的な不安を抱えていることが判明しました。 また、世代が上がるにつれて「時短」や「ダメージケア」への意識が強まることも見えてきました。

今後も、ブリーチの需要はますます高まっていくと考えられます。美容師がスキルを磨き、お客様のニーズに応えていくために、世代ごとに異なるブリーチ施術の現状と課題を詳しく見ていきましょう。

CONTENTS

    20代の75%が「ブリーチが好き」と回答。しかし、約4人に1人が苦手意識を持っている!?

    では、美容師はブリーチ施術に対してどのように感じているのでしょうか? ブリーチの好意度と得意度について質問してみました。

    その結果、若い世代ほど「ブリーチが好き」と回答する割合が高く、特に20代は「好き」「どちらかといえば好き」を合わせて75%に。若手美容師ほどブリーチに魅力を感じていることがうかがえます。

    しかしブリーチの得意度では、20代の約4人に1人が「どちらかといえば苦手」「苦手」と回答し、ブリーチに苦手意識を持っていることがわかりました。この結果から、「ブリーチは好きだけど、技術的な自信がない」というギャップを抱える若手美容師が多いことが見えてきました。

    一方で、ブリーチの得意度に関して、美容師の世代が上がるにつれて「どちらかといえば苦手」または「苦手」と回答する割合が減少しており、経験を積むことでブリーチ施術への「苦手意識」は徐々に克服されると考えられます。

    美容師がブリーチ施術を苦手に感じる理由は? 20代は技術、30代は施術時間、40代はダメージが課題

    では、美容師がブリーチ施術を苦手とする理由とは何か、ブリーチが苦手な理由について聞いてみました。

    20代は「ムラになる」「ブリーチリタッチが難しい」といった回答が最も高く、技術的な部分への不安が大きいことがわかります。

    また、30代で最も多かった回答は「時間がかかる」。 30代は71%、20代でも62%と高い割合を占めました。一方で40代では50%まで下がっており、経験を積むことで施術の効率化やスピードアップが可能になっていることがうかがえます。

    では、40代の美容師にとって「ブリーチが苦手な理由」はなんでしょうか? 「ダメージが気になる」が67%で、世代別で一番高い結果となりました。これは、同世代をメイン客層に持つ美容師が多く、エイジング毛などダメージを気にするお客様が多いことが要因と考えられます。若手美容師が技術的な課題に直面する一方、年齢を重ねると、お客様の髪質やダメージへの配慮が重要になってくるという傾向が見えてきました。

    世代が上がるほどブリーチ後のケアを重視。若手美容師がブリーチ施術の不安を解消するカギは、処理剤&薬剤選定にある!?

    では、美容師はブリーチ施術でどのような工夫をしているのでしょうか。

    20代は処理剤の使用が全世代で最も低く、ダメージケアへの意識がまだ浅いことが考えられます。特に「後処理剤」の使用は世代差が大きく、年齢を重ねるにつれてブリーチ後のダメージケアへの意識が高まる傾向が見えてきました。

    30代・40代になると、ブリーチ施術において「ダメージを抑えるための薬剤調整」が積極的に行われていることがわかります。特に40代は、20代〜30代に比べて、処理剤をしっかり使用しており、ダメージ予防やダメージケアを重視する姿勢がみられました。また、「2剤を使い分ける」と回答した割合が最も多く、お客様の髪質やダメージレベルに応じた薬剤調整を重視していることがわかります。

    さらに40代では、ブリーチ剤にライトナーを組み合わせる割合が他の世代よりも高く、これはエイジング毛への配慮が背景にある可能性が高いと考えられます。年齢とともに髪が細くなり、ダメージを受けやすくなるため、薬剤のパワーを抑えながら施術する必要があり、ライトナーを活用する機会が増えていることがうかがえます。

    ブリーチ施術の課題は世代ごとに異なる。処理剤や薬剤を上手に使いながら、不安を減らしブリーチ施術の幅を広げていこう

    今回の調査では、ブリーチ施術に対する美容師の意識や課題が、世代によって異なることが見えてきました。ブリーチの需要が今後も高まることを考えると、世代ごとの課題を理解し、その時々で必要な技術や知識を身につけることが大切になりそうです。

    若手美容師の多くはブリーチ施術を「好き」と感じているものの、「ムラになりやすい」「リタッチが難しい」といった技術面の不安を抱えている人が一定数いることがわかりました。そのため、ブリーチ施術の安定感を高めるために、処理剤を活用してダメージを抑えながら技術を磨き、不安を軽減していくことがポイントになりそうです。

    30代になると、技術的な不安が減る一方で、「時間がかかる」といった課題が大きくなり、より効率的な施術が求められる傾向に。使用する薬剤や塗布技術を工夫することで、クオリティと時短の両立が期待できそうです。

    40代では「ダメージが気になる」と回答した割合が最も高く、お客様の髪の状態に合わせたケアが重視されることがうかがえます。特に、エイジング毛はダメージを受けやすいため、施術の際には薬剤のパワーコントロールがより重要になりそうです。こうした傾向は、年齢を重ねるほど高まり、髪の負担を考慮した施術の工夫や、より繊細なケアを求められる場面も増えていくと考えられます。

    また、ブリーチ施術の課題をクリアするためには、薬剤の選定も大きなポイント。色ムラが起こりづらいブリーチ剤を選ぶことで、仕上がりの安定感を高めることができそうです。経験を積みながら、自分に合った工夫を取り入れ、ブリーチ施術の幅を広げていきましょう。

    調査方法などの情報

    調査期間:2024年1月22日〜2月14日
    調査方法:インターネット調査
    調査対象:美容師
    ※年齢不問で355名が回答。記事中では20〜40代341名の回答を抜粋して紹介

    (取材・文/A PRESS編集部)

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