店販数も購入リピートもアップ! 自在な組み合わせで表現の幅を広げる「dAnce.」の魅力――CHITOSE
山口県内に4店舗を展開するサロン「CHITOSE」。2021年1月7日に発売された「Dance design tuner(ダンスデザインチューナー、以下「dAnce.」)」を導入しています。発売開始前から多数予約を獲得し、導入後は全社をあげて「dAnce.」に注力。現在も順調に店販のリピート購入を増やし、お客様だけでなくスタッフのモチベーション向上にもつながっているといいます。
「『dAnce.』に出会うまでの約1年間、手仕事を大切にする当サロンのクリエイティブを支えるスタイリング剤を探していました」と話す、「CHITOSE 山口店」トップスタイリストの冨川珠理(とみかわ しゅり)さん。「dAnce.」導入の経緯やその成果を伺いました。
店舗展開 | 山口県内に4店舗(セカンドブランドを含む) |
---|---|
従業員数 | 56名 |
サロンコンセプト | 「美容でみんなを元気にする。豊かに幸せにする」 |
サロンターゲット | 美容に関心が高い自立した大人女性 |
「dAnce.」導入年月 | 2021年1月7日(発売開始と同時) |
---|---|
導入前の課題 | 仕上がりとキープ力、お客様のご自宅での再現性を両立が難しかった |
導入きっかけ | クリエイティブの幅を広げ、キープ力もある“ちょうどいい”スタイリング剤を探していた |
「dAnce.」施術ターゲット | すべてのお客様 |
導入前の課題:従来のスタイリング剤に飽きを感じ、自在な表現とキープ力を両立できるものを探していた
以前からディレクターの山村一志(やまむら かずし)をはじめ、スタッフみんなが漠然とこれまでのスタイリング剤に飽きを感じ、よりクリエイティブが広がるようなものを探していました。近年はバームでナチュラルに仕上げるお客様が多かったのですが、少しずつお客様も変化を求めてらっしゃると感じることが増え、私たちもよりエッジのあるデザインを作りたいと思っていたんです。
特に2020年はコロナ禍によってさまざまな制限が生まれたことで、お客様のニーズがより大きく変化したと思います。新しい洋服を買っても出かけられず、メイクもマスクを着けるのであまりできない。そんな中で、せめてヘアスタイルを変えてリフレッシュしようと美容室を訪れてくださる方が増え、「サロンに来たことで見た目も気分も変わった」という実感をより求められているように感じていました。
そんな中で1年近くお客様のニーズを満たして私たち美容師も楽しんで使えるスタイリング剤を探していました。でも、仕上がりがナチュラルすぎたり、反対にがっちり固められすぎたり、サロンでの仕上がりは良くてもそれが1日キープできなかったり、お客様がご自宅で再現するのが難しかったり…仕上がりとキープ力をちょうど良く両立でき納得のいくものは、なかなか見つかりませんでした。
そんな折に、アリミノさんから「まず使ってみてください」と紹介いただいたのが「dAnce.」でした。
「dAnce.」を選んだ理由:組み合わせて使える「dAnce.」の自在な表現力が「手仕事」へのこだわりにぴったりハマった
正式発売前に「dAnce.」をご紹介いただいたのですが、アリミノさんはパッケージまで含め発売する実際の商品と同じものを持ってきてくださったんです。一目で今の時代に合ったマットな質感と洗練されたビジュアルの世界観が、サロンの空間にマッチすると思いました。
実際に使ってみて感じた「dAnce.」の良さは、ナチュラルだけどちゃんとキープ力もあること。それも、ただナチュラルなだけでなく、さりげなく周囲から差をつけて「自分の主張」を表現する仕上がりが作れる。「これまでのナチュラルから少し気分を変えて、自分を表現したい」というニーズにも応えられるちょうど良いセット力で、プロの美容師のクリエイティブにも、お客様が自分の手でスタイリングするのにも使いやすい。今の時代にあったスタイリング剤だと感じています。
また、複数の異なる質感のスタイリング剤を組み合わせて手作りできるのも大きな魅力です。6種類のラインナップは、質感のベースとなる「フラプライマー」「バレエメロウ」、キープ力をコントロールする「モダンシマー」「ブレイクキープ」「ハウスエアリー」「ロッキンムーブ」に大きく分けられます。この組み合わせ次第で自由に質感とセット力を変えられ、自在に使いこなせれば細かくデザインをコントロールでき、表現の幅が広がります。
一つのスタイリング剤で完結させるのではなく、美容師自身がお客様に合わせて自由に組み合わせた処方をしていきたい。そんな当サロンの「手仕事」を大切にする考え方に、「dAnce.」のコンセプトと性格の異なる6種類のラインナップがぴったり重なりました。
導入時の工夫:「質感」と「キープ力」を調整する考え方を徹底。発売までに全スタッフで使い込んだ
最初の1ヶ月は、まずディレクターの山村が使い込んで6種類のそれぞれの特徴を把握しました。その1ヶ月で十分に良さを感じられたため、11月に行ったサロン45周年記念の大きな撮影では、全デザインでスタイリング剤に「dAnce.」を使用しています。このときのデザイン全てに「dAnce.」がハマったのが決定打となり、山村は発売と同時の導入を決めたそうです。
この撮影で初めて「dAnce.」を見たスタッフも興味津々でしたね。その後は1週間ずつ各店舗に回してスタッフが試用しました。試用にあたっての山村からのアドバイスは、とにかく使い込んでみること、単品ではなく組み合わせて使うこと。「組み合わせによって質感とキープ力を調節し、自分なりの黄金比を見つけなさい」と言われていました。
例えば「バレエメロウ」と「ロッキンムーブ」の場合、まずは1:1を基本に組み合わせる。そこからキープ力を与えるなら「バレエメロウ」:「ロッキンムーブ」=1:2に、保湿感を与えるなら「バレエメロウ」:「ロッキンムーブ」=2:1にする。「バレエメロウ」を質感、「ロッキンムーブ」をキープ力のコントロールとして、お客様のご要望に合った仕上がりにベストな配合を探します。これなら、調節次第で表現の幅が広がるだけでなく、お客様へもご説明しやすいですよね。
導入と同時に良いスタートダッシュがきれたのは、このスタッフの試用期間中に、山村のみでなく私たちスタッフ全員が「dAnce.」の良さを実感できたことが大きかったですね。
お客様への提案のコツ:美容師が本当に良いと思っているから、ダイレクトな提案がお客様に響く
実は11月や12月の試用段階で、実際にサロンワークで「dAnce.」を使い、「発売前なのですが、絶対に注目される商品なので今から予約しておいたほうが良いですよ!」とお客様にもおすすめしていたんです。特に12月は予約が多く入りました。その甲斐あって、2021年1月の発売と同時にかなりの数が出ましたね。
施術の際は、仕上げで使用する「dAnce.」のパッケージをお客様の前に並べ、それぞれの特徴を説明しています。「モダンシマー」なら、ジェルを手に出して、実際にオイル状に変化するところを見ていただいたり。また、これまでバームを使用されていた方には「『モダンシマー』だともう少し軽めの質感でオシャレにできますよ」とお伝えするなど、他のスタイリング剤との違いがイメージしやすい言い回しを意識しています。
そこで興味を持っていただいたらリーフレットをお見せし、さらに詳しく紹介しています。すぐに気に入ってその場で購入を希望される方も多いです。また、お会計時にも「今日使ったスタイリング剤です」と「dAnce.」を紹介し、「ご自宅でも今日の髪型を再現して楽しんでいただきたいので、ぜひ使ってみてほしい」とストレートにお伝えしていますね。
2種類を組み合わせていて複数おすすめのアイテムがあるときは、まずメインのスタイリング剤を「1番に使ってほしいのはこれです」とお伝えし、反応が良ければ「より良くするには、プラスでこれも良いですよ」ともう1種類をおすすめしています。例えば、「『ロッキンムーブ』だけだとこんな質感だけど、『バレエメロウ』を組み合わせると少し柔らかい質感になります」など、違う質感を作れることをお伝えすると、両方購入してくださる方が多いですね。
私たち美容師自身が、自分で使ってみて「これすごく良いね!」と心動くものだからこそ、熱量を持ってお客様におすすめできるんです。だからこそ私たちの想いや商品の良さが直接伝わり、お客様の期待も高まってご購入いただけているのだと思います。
導入の成果:仕上げに選択肢が生まれ、サロンワークがより自由なクリエーションに
「dAnce.」によって、今までは少なかった仕上げでの選択肢が広がり、サロンワークがより楽しくなりました。お客様の髪質や作りたいデザインに合わせてスタイリング剤を選べたり、同じスタイルでも質感を変えられたり、どのスタイリング剤を組み合わせようか考えて質感を調整できたり…美容師の私たちにとって、そういった選択肢と楽しみがクリエーションにつながります。
特に作りやすくなったスタイルとしては、パーマスタイルの仕上げが良くなりましたね。「ロッキンムーブ」と「バレエメロウ」の組み合わせがハードウェーブからナチュラルウェーブまで対応できるんです。また、私は髪の短いお客様が多いのですが、ショートやボブのアレンジの幅もすごく広がったと思います。
特に「モダンシマー」 はナチュラルな空気感と艶感を表現できるので、メンズ含め幅広く人気ですね。他にも「ロッキンムーブ」はショートのパーマスタイルをクシャッとした質感とキープ力を出せてぴったりです。
店販も伸びていて、10人中6人くらいの割合でご購入いただいています。調子が良いときはそれ以上の勢いで出ることも。複数ご購入されるお客様もいらっしゃいます。
仕上がりの良さやパッケージのオシャレさはもちろん、値段も手に取りやすいのかもしれません。従来のスタイリング剤は3,000円以上するものが多い中で、「dAnce.」の「スタイリング4種:1,980円(税込)、アウトバス2種:2,750円(税込)」という価格は、「2個買っても良いかな」と思えるのではないでしょうか。スタイリング剤を含めた最後の仕上がりもお客様の満足度に反映されると思うので、店販で購入いただけると、喜んでくださったのだなとうれしくなりますね。
購入されたお客様へ後日感想を伺うと、みなさん良い反応が返ってきます。香りが良いとおっしゃる方も多いですし、中には「質感は『dAnce.』で変えられるので、シャンプーは香りで選ぶようになった」という方も。ヘアを通じて自分らしさを楽しんでくださるお客様が多くなった気がします。
お客様が自分で良いなと思うものを使っているとワクワクするだろうし、サロンにとっても楽しんでいただけたことが次回につながるので、お互いにとって良いなと思っています。
今後の展望:お客様も自分たちも飽きさせない。常にワクワクする提案を模索し続けていきたい
今後は「dAnce.」の自由度を活かして、クリエイティブな撮影にも挑戦していきたいですね。LECOの内田聡一郎(うちだ そういちろう)さんが「dAnce.」のリーフレットで作っていたみたいに、オシャレにかっこよく、いろんな質感を作っていきたい。近々、カールスタイルとタイトなスタイルの作品撮りを予定しているので、そこで「dAnce.」を使うつもりです。
サロンワークでは、一度購入いただいたお客様へ、新しい組み合わせを提案していきたいです。お客様も毎回同じだと飽きてしまうので、私たちもより新しい質感や使い方を探求していきたいと思っています。
お客様はサロンへ「オシャレになりたい」「綺麗になりたい」と思ってお越しくださっているはず。だからこそ、一歩じゃなくて、半歩でも、サロンに来る前の自分から変わったと実感してサロンから帰っていただけるよう、そして自身のヘアスタイルを楽しんでいただけるよう、どんどん新しいご提案をしていきたいです。
冨川珠理Shuri Tomikawa
CHITOSE山口店 トップスタイリスト
山口県生まれ、周南市出身。YICビューティーモード専門学校卒業後、2011年に「CHITOSE」入社。個性的なキャラクターで幅広いお客様から愛されている。ショートスタイルを得意とし、ファッションの似合わせまで手がける。その時々の気分に寄り添うスタイルづくりを心掛け、特にアレンジの効く2wayスタイルに定評がある。
Instagram:@shuri_chitose
アリミノの視点:営業担当から見たCHITOSEさんの成功ポイント
洗練された雰囲気と、とても丁寧な接客対応が魅力のCHITOSEさん。導入決定までに慎重に使い込み、発売前には「『dAnce.』の販売全国1位を目指そう!」と意気込んでいたこと、そしてそれを有言実行される皆様のパワーが印象的でした。
CHITOSEさんの「dAnce.」導入成功ポイントは、「発売前からのアプローチの徹底」「お客様一人ひとりに合わせたMIX提案につなげている点」。サロンコンセプトのもと一人ひとりに合わせたプロとしての提案が、お客様の心に響いているのだと思います。コロナ禍の中、「dAnce.」が再来店のきっかけの一つになっていることが、当社としてもうれしいです。
(アリミノ西日本営業部 中四国支店 角三樹子)
CHITOSE | お客様と共に一人ひとりにフィットしたデザインを「手作り」していくサロン
「CHITOSE」は創業以来、一貫して「お客様は作品、私たち美容師が作り手」という考えを大切にし、ヘアに止まらないトータルビューティを提供しているサロンです。当サロンは1976年に山口県周南市で創業し、現在は2021年4月2日に新たにオープンした「湯田店」とセカンドブランド「9MLG, (キュウミリグラム)」を含めて4店舗を展開しています。
施術前には必ずお客様一人ひとりにCHITOSE独自の「似合わせの法則」をもとに作成したカウンセリングブックを用いたカウンセリングを実施。新規の方では施術前に約30分かけ、お客様一人ひとりにどれだけフィットしたデザインができるかに注力しています。まさに美容師の「手仕事」。だから、私たちは「手仕事」を大切にして、クリエイティブへ臨んでいます。
また、2021年から「プレミアム・サステナブル」を新たなコンセプトに加えました。お客様とのつながりや髪の美しさはもちろん、社会の持続性にも貢献していく。近年、SDGsなど持続可能性が社会的に注目されており、美容師も時代に合わせて変化していく必要があると考えています。(ディレクター 山村さん)
(取材・文/A PRESS編集部、撮影/内田鮎美)
ダンスデザインチューナー
いつでも、誰でも、「ちょうどいい」
スタイリングシリーズ。
Instagram : @dance.design_tuner
Twitter : @dAncedesign_T