お客様の“やりたい”“なりたい”を叶える大きな武器! 「パーマ講習」で提案の選択肢が大幅に広がった——KATETAYLOR

Oct 12.2023
CASE STUDY・PRODUCTS

ファッションと美容の最先端・表参道という立地で、まるでファミリーのようにあたたかく出迎えてくれる「KATETAYLOR(ケイトテイラー)」。落ち着いた雰囲気ながら、「自分らしいスタイル」を叶えたいお客様から支持を集めている人気サロンです。同サロンでは、「パーマ施術をより強化したい」と、2021年11月に「パーマ講習」を受講。その後、それまでも使用していた「コスメカール」の導入ラインアップを追加、さらに「コスメカール プリズムプラス」を導入しました。「パーマ講習を通して、今まで“わかった気になっていた”技術のこと、薬剤のことを改めて勉強でき、より自信を持ってお客様にパーマを提案できるようになりました」と話すのは、ディレクターの袖野敬人(そでの けいと)さん。「ダメージが気になってパーマを諦めていた方やメンズのお客様などにも、幅広くパーマを提案できるように。大きな武器を手に入れたと思います」という袖野さんに、「パーマ講習」を導入した経緯やその多岐にわたる成果について伺いました。

「パーマ講習」導入情報
導入の背景 ●髪色に制限がある方でも、動きで遊べるアイテムとしてパーマの必要性を感じていた
●ダメージが気になり、パーマスタイルの提案を躊躇することがあった
選んだ理由 ●アリミノが業界でパーマの分野をリードするメーカーであることに信頼感があった
導入による変化 ●ダメージに配慮し、幅広いお客様にパーマスタイルを提案できるようになった
●やわらかなニュアンスのカールを表現できるようになった
●売上やパーマスタイル希望の新規顧客が増加

導入前の課題:パーマは落ち着いたトーンでオシャレを遊べるアイテム。自信を持ってオススメできるようになりたかった

―― どのような経緯で「パーマ講習」を導入されたのでしょうか?

袖野さん(以下、敬称略)「KATETAYLOR」には服もヘアスタイルも落ち着いた雰囲気を好まれるお客様や、お仕事柄ハイトーンなど髪色で遊ぶことができないお客様がたくさん通ってくださっています。とはいえ、「オシャレに見せたい」「ストレートに飽きてしまって動きを出したい」という想いはとても強い。そうしたお客様にとって、パーマは“使える”アイテムなんじゃないかと考えていました。

一方で、パーマに対しては、「髪が傷むんじゃないか」「似合うかどうか心配」といった不安の声がよくあったのも事実です。僕たちスタイリストも、そんなお客様の不安を取り除いてパーマをご提案するには、もっと知識と技術を身につけなければと感じていました。

―― パーマは使えるアイテムだけど、より使いこなすためにステップアップの機会が必要だったと……?

袖野そうですね。現場のスタイリストの中から「パーマを強みにしたい」という声が自然発生的に上がってきて。多くのスタッフが、パーマを強化することで既存のお客様に対して+αの提案やより多くの選択肢ができるのではないかと感じていたようです。その現場の声をオーナーの木下が拾ってディーラーさんに相談したところ紹介されたのが、アリミノさんのパーマ講習でした。そこですぐに実施を決めて、実際に講習を受けたのが2021年の11月です。

アリミノの講習を選んだ理由:パーマの分野で業界をリードする「アリミノ」。もともと使用していた「コスメカール」への信頼度も講習導入の決め手に

―― パーマの薬剤を開発しているメーカーはいくつもありますが、その中で「アリミノ」でのパーマ講習を選んだのはなぜでしょうか?

袖野薬剤の面でも、教育の面でも、パーマに一番強いのが「アリミノ」だと考えていたからです。ディーラーさんが提案くださった理由も、同様です。また、当サロンではもともと「コスメカール」をいくつか導入していたため、その良さをすでに知っていたということもあり、迷うことなく講習をお願いしました。

―― 実際に、講習を受けてみて、スタッフ皆さんの反応はいかがでしたか?

袖野講習は2回実施したのですが、1回目は1・2年目のスタッフに「パーマとは」といったパーマ理論の座学を行い、2回目の講習で「コスメカール」と「コスメカール プリズムプラス」を毛束に使った実技トレーニングをしました。

講習を通して、使うロッドや薬剤の選定など、パーマ施術に関することすべてを、おのおの見直せたと思います。今まで“わかっていた気になっていた”ことも、改めて正しい技術や知識をおさらいでき、大変勉強になりました。パーマ講習を通じて、スタイリスト一人ひとりがパーマ施術に対して自信がついたと思いますし、しっかり信念を持ってご提案できるようになったと思います。

―― 「コスメカール プリズムプラス」を使われたのは講習が初めてかと思いますが、実際に使ってみていかがでしたか?

袖野仕上がり感に驚きました。言葉で表現するのは難しいのですが、今までの薬剤だと“グリン”という強めのカール感になる傾向があったのですが、「コスメカール プリズムプラス」だと、“プリンッ”という感じでニュアンスが出せるんです。髪にも水分量が残っているように感じ、すごく柔らかい質感に仕上がりました。従来よりもダメージに配慮した施術ができ、同じロッド、同じ束感でかけても今までの薬剤とまったく違う質感、手触りになるんですよ。これまでエイジングやカラーの繰り返しによるダメージを気にしてパーマを諦めていた方にも、幅広くアプローチできる薬剤だと感じました。

「コスメカール」もこれまでは一部のみの導入でしたが、他のアイテムの使いやすさも講習を通して感じられました。

また、「コスメカール」と「コスメカール プリズムプラス」と、同ブランドで複数のラインアップがあるので扱いやすいのもうれしいですね。

導入時の工夫:お客様にメリットはもちろん、デメリットも正直に伝える。お互いの相違が出ないようにするのが大切

―― 講習は、サロン全体で参加されたのでしょうか?

袖野特に参加必須などにはせず、希望制にしました。でも、結果的にほとんどのスタッフが参加していましたね。それだけ、みんなのパーマへの意識が高かったのだと思います。

―― 講習後、お客様へのパーマのご提案などで、サロン全体でこれまでから変えたことや取り組まれたことはありますか?

袖野なによりも「お客様がやりたい」と思うことが一番だと考えていますので、サロンとして、特にPOPを作ったりキャンペーンなどで積極的にオススメしたりというようなことはありません。ただ僕自身に関していうと、SNSにパーマのスタイルをアップする頻度が増えたことでパーマに興味を持ってご来店くださるお客様は増加しましたね。

今までだとダメージが強くパーマスタイルはお断りしていた方にも、講習で教えていただいた薬剤と方法でダメージに配慮してカールをかけられるようになったので、積極的なご提案がしやすくなりました。カールがかかりすぎてしまってスタイルづくりが難しかったメンズのお客様にも、ちょうど良いニュアンスを表現できるようになったんですよ。

袖野ただし、どんなにダメージに配慮できると言っても多少のダメージはやはりあります。そのため、デメリットは必ずお客様にお伝えするようにしています。たとえば、カールをかけたあと、またストレートスタイルに戻したいときは薬剤を使うしかないけれど、完全に戻すことは難しくダメージもあること。あるいは、ストレートアイロンを使用したらより傷むことなどをしっかり確認した上で、お互いの相違をなくすように意識しています。

―― ダメージが気になる方ほど、しっかりデメリットを伝えてもらえると安心できそうですね! ほかにも、パーマに関心のあるお客様が気にされることはありますか?

袖野自分に似合うかどうか、ですね。パーマスタイルは実際にやってみないと、なかなかイメージがつきにくいので、パーマをしてみたいと思っていても漠然と不安に感じていらっしゃる方は多いです。カールが強くなりすぎるんじゃないかと気にされる方もいらっしゃいます。

そこで僕はカウンセリング時にはニュアンスのあるカールをつくれることや、そのスタイルがそのお客様に似合うと思う理由を話しながら、写真をお見せするようにしています。また、僕自身もパーマスタイルにしているので、それも納得感につながっているかもしれませんね。

導入の成果: SNSでパーマスタイルをアップし、パーマ希望の新規のお客様が増加! 武器が一つ増えたと感じた

―― パーマスタイルの施術に対するお客様からの反応はいかがですか?

袖野サロンを出る時に「変わった!」と喜ばれるのはもちろん、数日後にSNSのメッセージで「良い感じです!」と感想をくださる方もいらっしゃるんですよ。特に、僕自身もパーマスタイルにしていて感じていることなんですけど、オシャレなのに朝のセットが楽という声をよくいただきます。

また、「前髪だけ立ち上げてニュアンスをつくりたい」というお客様の声を受けて、前髪パーマのメニューを作りました。全体はストレートのスタイルに前髪を立ち上げて、毛流れを作って柔らかくなじませる。前髪に自然な立ち上がりが生まれるので、とても喜んでいただいています。

僕だけでなく、サロン全体でパーマスタイルのオーダーが増えたなという印象がありますし、「お客様の“なりたい”を叶えるための武器が一つ増えた」という感じですね。

―― 売上や集客にも変化はありましたか?

袖野はい。肌感覚ではありますが、「客単価が上がった」「パーマスタイルにしたいという新規のお客様が増えた」というのは感じています。特に僕の場合は、SNSへのパーマスタイルの投稿 の内容を変えたところ、パーマ希望の新規のお客様が増えて。8割近くがパーマスタイル希望の方です。

―― SNSへの投稿は、どのように変えられたのでしょう?

袖野さんのInstagramより

袖野以前は、SNSには暗いカラーの髪をアップすることが多かったのですが、今は暗い髪+パーマスタイルを投稿しています。同じ暗髪でもストレートよりニュアンスのあるパーマスタイルだと目を惹くんですよ。また、どんな薬剤で、どのロッドを使って……という技術は写真だけではわかりにくい分、「ここでしかできない、この人だからできる」という打ち出し方をしやすいんです。だからSNSを見て、はじめから僕の得意なスタイルを希望してくださる方が多くなりました。

投稿文には、「#パーマ」「#ミディアムヘア」「#レイヤーカット」「#暗髪」など、施術名とレングス、髪色を分かりやすくハッシュタグで記載しています。お客様は薬剤や技術よりも、自身のレングスやなりたい髪色、スタイルを打ち込んでSNSで検索される。そこで投稿が目に入れば、注目してもらいやすくなります。

袖野さんのInstagramより

袖野僕以外のスタッフも、パーマスタイルの投稿に力を入れている人が増えた印象ですね。休憩時間に反応が良かった投稿や、投稿のコツを互いに情報交換したりして、サロンみんなで切磋琢磨しています。

―― パーマスタイルの幅が広がったことで、他にも変化したことやメリットに感じていることはありますか?

袖野パーマスタイルをつくるにはベースのデザインがとても重要です。カットに関しては、オーナーの木下にみっちり指導してもらっていますが、講習を経てパーマスタイルをつくることが増えたことで、カットに関してもますます力を入れるようになりましたね。

今後の展望:トレンドのレイヤー+ワンカールパーマで、韓流・中国風などの人気のあるデザインをパーマで打ち出していきたい

―― パーマスタイルに関する今後の取り組みなどで検討されていることがあれば教えてください。

袖野最近はレイヤースタイルがトレンドなので、今後はわかりやすいレイヤースタイル+ワンカールなどで、アジア系や韓流・中国風のスタイルを提案していけたらと思っています。

また、僕自身がズボラなタイプなので、「スタイリングの時間を短縮したい、でもオシャレにはしていたい」というお客様の気持ちが手に取るようにわかるんです。

毎日アイロンで巻くのは手間だし、失敗や火傷をすることもありますが、パーマだと濡らしてひとつに縛っておけばそれだけでいい感じに。スタイリングが楽で早くて、おしゃれに仕上がる。お客様のリアルな悩みを解消できるパーマスタイルを、これからもオススメしていきたいですね。

Profile
KATETAYLOR スタイリスト 袖野敬人

袖野敬人Keito Sodeno

KATETAYLOR スタイリスト

北海道出身。北海道専門学校卒業後、2019年11月頃「KATETAYLOR」入社。スタイリストとして多くのお客様を担当し、支持されている。透明感カラーと、落ち着いていながらも動きと抜け感のあるニュアンスパーマが得意。クールからカジュアルまで、幅広いスタイルをつくり出している。

Instagram:@keito_sodeno

アリミノ営業担当者のコメント

KATETAYLOR様では以前から「コスメカール」を使用いただいておりましたが、よりダメージレスなパーマ提案をしていき、パーマスタイルをされるお客様を増やすと方向性が決まり、代理店さんと一緒に2回コースの講習会を行いました。1回目は座学でパーマの基礎講習、2回目は毛束を使ってのパーマラボ講習を実施。どちらの講習会もスタッフの皆様がとても熱心にご参加くださり、お客様のためにより良い提案をしていきたいという気持ちが伝わってきました。現在、パーマメニューの施術比率が上がっていると伺っておりますので、引き続きサポートできればと思います。

KATETAYLOR様の工夫の仕方、お取り組み内容を沢山のサロン様へお伝えし、美容業界でパーマスタイルをもっと美容師様の「身近な物」にしていけるように頑張ります。

(首都圏第一営業部 東京第一支店 児玉祐樹)

「KATETAYLOR」サロン情報

“トレンド・似合わせ・再現性”をコンセプトに、ファッションに敏感な女性へ半歩先のスタイルを提案するサロン。スタイリッシュでありながら、どこか落ち着く空間で、一人ひとりのライフスタイルに寄り添ったヘアスタイルを丁寧なカウンセリングと確かな技術で提供する。

店舗展開 グループ4店舗
従業員数 40名(4店舗限定)
サロンコンセプト トレンド・似合わせ・再現性
サロンターゲット オシャレへの感度が高く、落ち着いた大人の雰囲気を好む女性
「パーマ講習」導入時期 2021年11月
「パーマスタイル」の提案ターゲット 落ち着いた髪色でも動きで遊んでオシャレにしたい人、ニュアンスをつくりたいメンズなど

「KATETAYLOR」店舗情報

所在地:
〒150-0001
渋谷区神宮前5-2-7 北上ビル2F・3F

Webサイト:https://katetaylor.hair/
Instagram:@katetaylor_omotesando

(取材・執筆/池山章子、編集/A PRESS編集部、撮影/河合信幸)

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